SAN: 最高60%の設備投資を削減
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急増する情報やストレージ容量に関する要件にともない、IT支出におけるストレージのコストは、かつてないほどに高い比率を占めるまで増加しかねないと判断されることがあります。しかしながらネットワーク・ストレージは、直接接続型ストレージと比較して最高60%におよぶ設備投資の節約が可能であるため、実際は、必ずしもそうであるとは言えません。 |
厳しい予算設定が必要とされる今日、ストレージを含むすべてのIT機器導入に関してコスト削減は主要課題であると言えます。現在市場では、 直接接続型ストレージ(DAS)、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)およびネットワーク接続型ストレージ(NAS)といったストレージ・オプ ションが利用可能ですが、ネットワーク・ストレージでは劇的なコスト削減が可能であるという研究が発表されています。
ネットワーク・ストレージで、どれほどのコスト削減を実現できるのでしょうか? 一流ファイナンシャル・マネジメント企業であるMerrill Lynch & Co.および国際マネジメント・コンサルティング企業であるMcKinsey & Companyによってまとめられた研究レポート「The Storage Report - Customer Perspectives & Industry Evolution (ストレージ・レポート - 顧客の展望およびストレージ業界の発展)」によると、2 TBシステムで3年間をベースとして、ネットワーク・ストレージは同一サイズのDAS環境に比べ、約55%から60%も割安であると発表されています。

コスト効率の向上は主に以下の項目が理由となります。
- ディスク使用率の向上。DASでの50%に対し、SANおよびNASでは、一般的に85%のディスク使用率を実現します。
- 集中化管理。SANおよびNASでは、管理スタッフに対する人件費の削減が最高80%まで可能となります。
- テープ・ドライブの削減。SANおよびNASでは、50%から75%のテープ・ドライブ削減が可能です。
コストの内訳
ストレージのアーキテクチャおよびベンダーを選択する際、その直接費および間接費を考慮する必要があります。直接費には、ストレージ・デバ イスおよび管理ソフトウェアに対する先行投資や、ストレージ管理者に対する人件費が含まれます。また間接費には、データ損失またはダウンタイムなどにとも なうコストが含まれ、これらを測定するのは難しく、確実な数値としての算出は困難です。しかし、この間接費は時として莫大な金額となりうる可能性があり、 全体的なコスト解析の一部として考慮される必要があります。
以下に直接費および間接費の内訳を示します。
直接費
- ストレージ管理スタッフ人件費。 DASシステムからの移行で可能となる最も大幅なコスト削減が、人件費の削減です。Merrill Lynch & Co.およびMcKinsey & Companyの研究発表からも明らかなように、SAN導入を行った顧客は、DASシステムでは1ヵ月以上要していた社内ストレージのアップグレードにか かる作業時間を、SANにより1週間以内に短縮しました。
- サブシステムのコスト。 ハードウェアに関するコスト面においても、ネットワーク・ストレージはDASに比べてより優れたオプションであると言えます。これは、ネットワーク・スト レージが単一のサーバーに限定的に接続されていないため、そのストレージ容量が多数のサーバー間で共有でき、効率的に使用できるという理由によります。 SANのユーザにより、DAS環境では30%から50%であったストレージ・リソースの使用率が、NASおよびSANでは80%から90%にまで向上され たと報告されています。大規模な実装においては、これによりストレージ・サブシステムに対するコストが40%から66%まで節減することが可能です。
- バックアップ用ハードウェア。 ネットワーク・ストレージは、直接費のうち3番目に大きなコストである、バックアップ用ハードウェアに関するコストも削減します。Forrester Researchによる調査では、SAN導入により、ユーザは平均で75%のテープ・デバイスの削減を達成していることが明らかになりました。
- ストレージ・ソフトウェア。 ストレージ・ソフトウェアに対するコストは、開発ベンダー、およびシステム上にインストールされているコンポーネントの種類に大きく左右されます。
- ネットワーク。 SANのネットワーク・ハードウェアに対するコストは、相互接続用デバイスおよびFibre Channelケーブルです。NASおよびDAS環境では、追加ハードウェアに対するコストを極力回避しようとしていますが、NASでは、LANの過負荷 トラフィックにより、パフォーマンス障害が発生する場合があります。
- インストール。 SAN導入には、新規のストレージ・インフラのインストールが必要となり、これに対する考慮が必要です。
間接費
間接費の例としては、ダウンタイム、質の低いユーザ・エクスペリエンス、データ損失、市場対応に対する遅延などがあげられますが、ほとんどの企業のCIOは、このような損害となりうる結果を回避するため、必要な直接コストを支出します
SANにより、データ・バックアップの高速化およびリモート設備での自動バックアップによる信頼性の向上が実現されます。結論的にSANはダウンタイムを軽減する最高のアーキテクチャであると言えます。
SANのコスト的利点
顧客がストレージのアーキテクチャおよびそのベンダーを選定する際、コストは非常に重要な意味を持ちます。直接費および間接費について慎重な調査を行えば、SANが市場において最もコスト効率の良いストレージ・オプションであることが明白となるでしょう。

「The Storage Report - Customer Perspectives & Industry Evolution(ストレージ・レポート - 顧客の展望およびストレージ業界の発展)」の完全なレポートをご希望の場合は、eメールでstorage@mckinsey.comまでご連絡ください。
