Brocade StorageX Global Namespace
概要
グローバル・ネームスペースを導入することにより、分散ファイルストレージを効果的かつ効率的に管理できます。グローバル・ネームスペースは基本的に、ネットワーク接続においてDNSが行っていることをファイルストレージに対して行うものです。グローバル・ネームスペースを使用することにより、クライアントはファイルの物理的な格納場所を知らなくてもファイルにアクセスできます(IPアドレスを知らなくてもWebサイトにアクセスできるのと同じです)。また、管理者は、地理的に分散している異機種混在環境のストレージデバイスのファイルストレージを統合して、1つのファイルシステムとして一元的に管理できます。
Brocade StorageXでは、あらゆる規模のグローバル・ネームスペースを容易に作成・管理できます。Brocade StorageX Global Namespaceは、ファイル共有、災害リカバリ、データ移行、サーバ統合、ロードバランシング、ストレージ最適化、およびデータライフサイクル管理など、ビジネス上不可欠なストレージ管理ソリューションを構築する理想的なプラットフォームを提供します。
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ビジネス上の課題
今日のファイルシステムは、1960年代のストレージアーキテクチャをベースに設計されています。1960年代のストレージアーキテクチャは、まだ分散型になっておらず、クライアントとストレージボリューム間で静的リンクが使用されていました。1990年代になると、ファイルストレージが分散型になり、ファイルシステムの管理が複雑になりコストがかかるようになりました。
分散型環境の場合、各サーバーやNASアプライアンスが、それぞれ個別管理を必要とするストレージアイランドになっています。企業ユーザおよびアプリケーションにとっては、作業を行いながらアクセスする共有ファイル(エクスポートファイル)をマップする(UNIXでは「マウントする」)必要があるため、今日のファイルシステムが使いづらくなっています。管理者の場合、問題はさらに深刻です。効率的なファイルストレージ管理を実現するために、多くの問題に直面しています。
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ユーザにとっての主な課題
従来のファイルストレージでは、ユーザは以下のような課題に直面しています。
- ファイルがどこに保存されているのかを知る必要がある
- 必要なデータにアクセスするために、複数のボリュームにマップする必要がある
- ボリュームをまたがるデータ検索が困難である
- 分散型ファイルストレージ環境内に単一障害点(SPOF)が多数ある
- CIFSファイルを移動したり、ストレージを再構成すると、新しいロケーションのファイルにアクセスするようショートカットおよびログインスクリプトを修正する必要があるため、ユーザのアクセスが中断される場合がある
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管理者にとっての主な課題
日々のストレージ管理を行う上で、管理者は以下のような課題に直面しています。
- ファイルサーバーの追加: 1台目のサーバー(NAS、NAS/SAN接続サーバー)は簡単に追加できます。1台目のサーバーには独自のファイルシステムがあるため、ネットワークに簡単に導入できます。しかし、2台目のデバイスを追加するときは、管理者はネットワーク共有をもう一度設定し、ユーザが2台目のデバイスにマップ/マウントできるように、2台目のデバイスがあることをユーザに知らせる必要があります。3台目以降も同じ作業を繰り返す必要があり、結果的に管理が複雑になります。
- ストレージのロードバランシングとデータ移行: 一方のファイルシステムが100パーセントに近い状態で使用されていて、もう一方がほとんど使用されていないことが判明しても、ユーザに影響を与えずに一方のデバイスからもう一方にデータを移動することができません。
- ディザスタ・リカバリに対策: 管理者は、業務の混乱を最低限に抑えるために、修復可能で可用性の高いファイルシステムを実現する必要がありますが、分散環境ではこれは非常に困難です。
- ファイルシステムの再構成: ファイルにアクセスするためには各マシンに接続する必要があるため、ユーザはアクセスしたいデータが保存されているサーバーの名前とロケーションを認識していなければなりません。ユーザのアクセスを中断せずにストレージの追加、移動、移行、リバランスを行うことは不可能なため、管理者の作業が複雑になります。さらに、このような変更を行う場合、クライアントマシンの再構成が必要になります。
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ソリューション
グローバル・ネームスペースは、クライアント(ユーザおよびアプリケーション)とファイルシステムの間に挿入される論理レイヤーであり、物理的なファイルロケーションに依存しないファイルの表示およびアクセス方法を提供します。管理者は、グローバル・ネームスペースを使用することにより、データの保存場所に関係なく論理的にデータを配置してユーザに提供できます。グローバル・ネームスペースの主な目的は、ストレージアーキテクチャの複雑さをユーザに感じさせないことと、管理者がユーザのファイルアクセスに影響を与えずに物理レイヤーを管理できるようにすることです。そのため、グローバル・ネームスペースは、さまざまなアーキテクチャ上で複数のファイルシステムを単一の論理ファイルシステムに「プーリング」する手段であると言えます。
論理的なグローバル・ネームスペースを使用することにより、管理者は、最高のパフォーマンスと資源利用率が得られる方法でファイルを分散でき、クライアントは、グローバル・ネームスペースからファイルにアクセスできます。ストレージの追加や統合、あるいはファイルの移動や名前の変更を行うと、クライアントは、ファイルが移動されたことを認識していなくても、新しいロケーションにあるファイルに自動的にリダイレクトされます。グローバル・ネームスペースのファイル管理方法では、ストレージを再構成する際に、デスクトップの再構成、ドライブ文字の再マッピング、またはログインスクリプトの修正を行う必要がないため、ファイル管理を大幅に簡素化できます。
このように、サーバーの可用性向上、迅速なディザスタ・リカバリ、透過的なデータ移行、SANの迅速な導入、およびサーバー/ストレージ統合など、グローバル・ネームスペースは、重要なエンタープライズストレージソリューションのためのインフラを提供します。
| Global Namespace |
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導入のメリット
ビジネス上のメリット:
- 分散ストレージの資源利用率を改善
- ユーザに物理的なストレージに関する変更を知らせる必要がなく、管理上の柔軟性が向上
- 異機種ストレージデバイスのシームレスなサポートおよび管理を実現
- ストレージインフラの複雑さをユーザに感じさせない
- データ可用性を向上
- ストレージ要件の増加および変更へのシームレスな対応
- ストレージ管理コストを削減
管理者にとってのメリット:
- ユーザに影響を与えずに、データの移動やストレージデバイスの追加/変更/統合を柔軟に実行可能
- 論理および物理ストレージコンポーネントを独立して管理および拡張可能
- グローバル・ネームスペースまたはユーザのデスクトップを再構成する必要なく、新しいストレージをファイルシステムに追加
- デバイスをまたぐサーバー統合およびデータのリバランスが、簡単でユーザにわかりやすい
- データ可用性が向上するため、組織のディザスタ・リカバリに対する備えを簡単かつ確実に実行可能
ユーザにとってのメリット:
- ユーザおよびアプリケーションがデータを見付けやすく、アクセスの柔軟性・利便性を向上
- ユーザおよびアプリケーションにとって透過的なデータのロケーションを提供
- ファイルシステムの変更によってアクセスが中断されたり、デスクトップの再構成が必要になることがなく、生産性を向上
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Brocade StorageX Global Namespaceの導入
Brocade StorageX Global Namespaceの導入に必要な基本インフラは、既にWindowsおよびUNIXオペレーティングシステムに含まれています。つまり、既存の環境を変更する必要なくグローバル・ネームスペースを導入でき、現在の環境からグローバル・ネームスペースを使用する環境への遷移をシームレスに実行できます。Windows環境ではMicrosoft DFSを、UNIX環境ではAutomounterおよびNIS+を使用してグローバル・ネームスペースを導入できます。
グローバル・ネームスペースの導入を検討中のお客様は、まず以下の質問の答えを用意するところから検討をスタートさせてください。
- グローバル・ネームスペースの作成および挿入のために使用可能なツールは?
- 基礎を成す物理ストレージとグローバル・ネームスペースを同期する方法は?
- グローバル・ネームスペースを監視および管理する方法は?
- グローバル・ネームスペースのバックアップおよびリストアの方法は?
- 単一障害点(SPOF)の回避方法は?
- グローバル・ネームスペースの設計に関する考慮事項: 編成方式(職務権限、地理的要素、部門)、グローバル・ネームスペースの大きさ、複雑さ
- グローバル・ネームスペースの変更または再構成が必要になる時期およびその管理方法は?
Brocade StorageXのエンタープライズファイル管理ソリューションを導入すると、任意のサイズのグローバル・ネームスペースを簡単に作成および管理できるため、分散ファイルシステムを効果的かつ効率的に管理できます。
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