データセンタと分散拠点におけるデータ統合/移行
かつて、データの統合/移行は、単発的に発生するITプロジェクトに過ぎませんでした。しかし、ハードウェア、技術、容量への要求が急速に変化を遂げた現在、従来の方法ではもはや対応することができなくなっています。たえず変化する要求に対応するとともに、利用可能なストレージリソースを最適化するうえで、継続的なデータ移行は不可欠なのです。しかしデータ移行作業は、その頻度が増す一方でクライアントに対するダウンタイムは増加し、すでに足りなくなりつつあるITリソースをさらに切迫させており、異機種混在のデータインフラをサポートしなければならないIT管理者にとって、非常に頭の痛い問題になりかねません。
これらの問題は、グローバル・ネームスペース、移行ポリシー、およびリンクの同期ツールを使うことによって解決することができ、これによってさらに早期のROI回収を実現することができます。
分散するデータを管理するための論理的ソリューション
大多数のユーザやアプリケーションは、ハードコードされたUNC (Universal Naming Convention)パス名によって特定の共有やファイル位置に指定されており、これがデータの統合/移行を複雑化する要因になっている場合があります。Microsoft Windows NT4、Novell、またはその他のオペレーティングシステムからのレガシーデータを、データセンタ・クラスのNASアプライアンスに移行する場合にも、同様にさまざまな問題が発生することがあります。
グローバル・ネームスペースは、クライアント(ユーザやアプリケーション)とファイルシステムの間に介在し、物理的なファイルの保存場所やUNCパス名に依存することなくファイルを閲覧したり、アクセスする方法を提供する論理レイヤです。IT管理者は、グローバル・ネームスペースを使用して、データが格納されている場所やオペレーティングシステムの種類に制限を受けることなく、ファイルを体系化し、ユーザに対する論理的なデータアクセス・ビューを提供することができます。
移行の自動化は最良のポリシー
グローバル・ネームスペースを導入することにより、IT部門は自動化されたポリシーベースのデータ移行を定常作業として確立することができます。これによってストレージのTCOと管理作業を大幅に削減し、ILMのための時間を大幅に短縮するとともに、データのビジネス上の価値(重要度)に応じたバックアップポリシーの策定とインフラ投資を可能にします。さらに、グローバル・ネームスペースを使用した階層型ストレージ・アーキテクチャを導入することによって、ファイルが作成されてからの経過時間や使用頻度、容量などの条件に基づいてファイルを自動的に移行するポリシーを設定することもできるようになります。
分散拠点管理のデータセンタへの統合
複数の拠点に分散するデータの管理には、管理コストを抑えながらデータ可用性を向上させなければならないという課題があります。多数の遠隔拠点間は、それほど性能の高くない低帯域幅の回線によって社内ネットワークに接続されていることが多く、そのためデータ伝送、レプリケーション、集中バックアップは非常にコストが高く、時間のかかる作業になっています。ディザスタ・リカバリを目的としたデータ・レプリケーションでは、組織が複数の遠隔拠点を抱える場合や、拠点ごとにテープバックアップのインフラを維持する場合、とりわけコストが高くなってしまいます。
こうした問題を解決するためには、分散拠点をデータセンタから一元管理することが有効です。
データの可用性、およびユーザ生産性の大幅な向上
グローバル・ネームスペースは、複数拠点にまたがるデータに対する単一ビューを提供し、これによって管理者は、分散するデータを単一のエンティティとして管理することができるようになります。また、レプリケーション・ポリシーをグローバル・ネームスペースと組み合わせることにより、管理者はデータセンタ拠点にデータをレプリケートしてバックアップすることができるため、遠隔拠点ごとのテープバックアップ・インフラを排除することができます。これは、バックアップの信頼性を向上し、遠隔拠点にIT担当者を配備する必要性をなくすとともに、災害時やサーバ障害が発生した際にはレプリケートされたデータに対してユーザアクセスを回復することによって、事業継続性の強化を支援します。
さらに、WANを介した共有ファイルに対して、LANと同等のパフォーマンスでの読み取り・書き込みアクセスを実現するWAFSによって、IT資産の統合、大幅な生産性向上、リモートデータ保護の強化などの効果をもたらします。分散拠点におけるIT運用の効率化、業務の生産性向上、およびデータ管理の一元化を実現し、結果的に、データセンタのIT管理者が重要な分散拠点のIT機能をすべて管理することができるようになります。
データアクセスと信頼性、ならびに早期ROIの実現
データ管理を一元化することによって、ファイル管理におけるTCO削減、サーバおよびストレージコストの削減、重要なデータへのユーザアクセスの向上、IT効率性の向上などが約束されます。これは、導入に先だって何が課題であるのかを理解することによって初めて実現することができます。その理解に従って適切に導入計画を立てることにより、クライアントに対するダウンタイムや、ヘルプデスクの問い合わせを減らし、さらに遠隔拠点におけるレガシーシステムのサポートやバックアップ・デバイスのコストを削減することができます。
データ統合/移行を支援するBrocadeファイルサービス製品:
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