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ストレージ統合の概要

ストレージ統合によるITリソースの有効活用

従来、企業は主に技術的な制約により、特定のストレージ・リソースとサーバーを組み合わせるという方法を採用していました。この導入方法では、ストレージがサーバー間で共有されるのではなく、各サーバー専用に導入されているため、ストレージ・リソースの有効活用という点で充分な結果を得られません。たとえば、あるサーバーのディスク・サブシステム上の空き容量を、他のストレージ制約サーバーが使用できないといったことを示します。このようにシステム要件の拡大にともない単純にサーバーやストレージ・リソースを追加すると、結果的に管理が非常に困難な環境を構築し、リソースを有効に活用できません。

加えて、通常企業では、数多くのサーバーおよびストレージ・デバイスを導入するため、低価格で低速、そして信頼性の低い製品を導入してしまう傾向にあります。このサーバー/デバイス組み合わせモデルは、特に拡張段階において、その非柔軟性が証明されています。

このような不具合およびコストを低減するため、SANにより、柔軟性の高い接続性、ストレージおよびサーバー・リソースの有効活用、拡張性の強化、管理性の向上が実現されています。実際SANは、ストレージ・リソースの購入および管理方法を根底から変えることで、ストレージ環境に関して他に類を見ない高度な柔軟性を実現しました。スイッチを介したany-to-anyでのサーバーとストレージ間の接続を可能とすることで、SANは制約を持った特定のデバイスを切り離し、ストレージ・リソースの共有性能を向上しました。このコスト効率の高いオープン・システムによるアプローチにより、リソースの「仮想化」、および高度な異機種のサーバーおよびストレージ機器の選択が可能となります。(図5参照)


図 5. 異機種サーバーおよびストレージ・リソースでの簡略化された高度なSANインフラ

SANシステムでは、ストレージ容量がサーバー使用状況に依存しないため、企業内のストレージおよびサーバー環境をより迅速に拡張することが可能となります。このアプローチにより、高度なリソースの有効利用を実現する一方で、システムの中断を起こすことなくリソースの拡張を行うことが可能となります。たとえば、SANの導入後、ある大規模な病院では、主要Windows NTサーバーの数を50から7に減らし、自動化処理および運用業務が飛躍的に向上して、運用コストが削減されました。また、最近SANの導入を行った、ある大規模な通信事業会社では、これまでのストレージ要件を半分に縮小することに成功し、またその一方で、サーバー割り当ての1/3が低減されました。

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